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目の周りのけいれん

最近、パソコンやスマホの画面を長時間見る生活から、まぶたがピクピクするなど
目の周りのけいれんを訴えられる方が増えています。
けいれんが続く場合は、注意しないといけない場合もあります。

☆眼瞼(がんけん)けいれん

症状:眩しい感じにともなって、無意識のまばたきが続くような症状から進行します。
はじめは下まぶたから、次第に両目の上下まぶたで同じようにけいれんするのが特徴です。
けいれん回数が増え、さらに症状が進むと突然まぶたが開かなくなり、機能的な失明状態になってしまいます。

けいれんのメカニズム:眼輪筋が異常な、意思と関係のない収縮を起こします。

検査方法:問診や症状の観察で診断します。
なお、脳梗塞などの病気でも同じような症状を起こすことがあるため、治療前にはMRI検査などで基礎的な疾患の確認をするのがのぞましいです。

治療:軽度の場合は、パーキンソン病治療薬や精神安定剤、筋弛緩薬、抗てんかん薬などを使用します。
重度の場合は、目のまわりの筋肉の一部を切除する手術や、目のまわりの筋肉を支配している神経の切断手術など。
最近では「ボツリヌストキシン療法」も実施されています。

☆片側顔面けいれん(片側顔面れんしゅく)

症状:片方の目のまわりでさざ波状の軽いけいれんが起こり、しだいに同じ側の頬や口元、顎へと早いけいれんが広がっていきます。
症状が進むと顔がゆがむほどになることもあります。(通常は片側に症状が出ますが、まれに両側に出ることもあります。)

けいれんのメカニズム:顔面神経が脳幹から出たところで興奮し、眼輪筋と顔の筋肉をともにけいれんさせます。

原因:脳幹から出た顔面神経を、動脈が圧迫するなどの障害によって起こると考えられています。

検査方法:眼瞼けいれんと同じく問診や症状の観察で診断します。
脳梗塞などの病気でも同じような症状を起こすことがあるため、治療前にはMRI検査などで基礎的な疾患の確認をするのがのぞましいです。
神経内科や脳外科と連携出来る眼科、あるいは神経内科で診察を受けることができます。

治療:対症療法として抗けいれん薬。血管の圧迫を解除する手術療法もあります。
最近では「ボツリヌストキシン療法」も実施されています。

☆顔面ミオキミア

症状:おもに下まぶた(下眼瞼)の一部が、小さく不規則に長い持続時間で痙攣する状態です。

原因:眼精疲労や寝不足、ストレスなどで起こります。

特に治療することはなくても、目にやさしい生活を心がけることにより改善します。

  • コーヒーやアルコールを飲みすぎない。
  • ストレス発散、十分な睡眠、バランスのいい食事をこころがける。
  • 運動や本を読むときはこまめに休憩を入れる。
  • お薬を口の中で溶かしたり、かんだりすると口の中や食道を刺激する可能性があります。
  • ビタミンなどは目にいいといわれていますが、なるべく食事からとるようにしましょう。

目の健康維持に大切なビタミン群やミネラル類を豊富に含む食品

  • ビタミンAを多く含む食品…レバー、うなぎ、緑黄色野菜、卵黄、バターなど
  • ビタミンB群を多く含む食品…豚肉、うなぎ、納豆、青魚、牛乳、卵など
  • ビタミンCを多く含む食品…イチゴ、柑橘類、さつまいも、ブロッコリーなど
  • ビタミンEを多く含む食品…うなぎ、イカ、エビ、さつまいも、大豆、植物油など
  • ミネラル類(カルシウム、亜鉛、マグネシウムなど)を多く含む食品…魚貝・海藻類、乳製品、大豆製品、緑黄色野菜など

眼の疲れを防ぐには、やはり休息が一番です。
手のひらで温めながら目をじっと閉じたり、アイマスクをするだけでも目は癒されます。
長時間パソコンに向かっている場合などは、血液の循環が悪くなっていることが多いです。
疲れがひどい場合は、50度前後に温めた蒸しタオルでホットパックをし、さらに冷やしたタオルで引き締めると血液の循環が促されます。

最後に目の周りのつぼを紹介します。

目の周りには図のようにたくさんのつぼがありますのでリラックスした状態でゆっくり押してみましょう。