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一般名処方、ジェネリック医薬品(後発医薬品)について

一般名処方って何?

医薬品には商品名成分名(一般名)があります。
例えば、よく使用される痛み止めとして「ロキソニン」があります。このロキソニンは製薬メーカーが発売している商品名です。
実際の成分名はロキソプロフェンと呼ばれており、この成分が薬の作用を表す元になります。
これまでは処方せんを書くときには商品名を書くのが一般的でした。それに対して、最近行われるようになった一般名処方では「商品名ではなくて一般名」を処方せんに記載します。
先ほどのロキソニンを一般名処方で書く場合、ロキソニンという商品名ではなく、ロキソプロフェンという成分名を処方箋に書くのです。
このように、同じ成分の医薬品であればどのメーカーの商品を調剤しても良いシステムが一般名処方です。一般名は、世界保健機関WHOに登録されている世界共通の名称です。
平成26年度の診療報酬改定において、一般名処方の場合は、「原則としてジェネリック医薬品(後発医薬品)を調剤する」と規定されました。
この一般名処方の政策によってジェネリック医薬品の普及率を上げ、国の医療費を削減しようとしています。(※ジェネリック医薬品については下で説明します。)
患者さんとしても、ジェネリック医薬品によって薬代を安くすることができます。

ジェネリック医薬品(後発医薬品)って何?

ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは、これまで有効性や安全性が実証されてきた新薬と同等と認められた低価格なお薬です。

※すべてのお薬にジェネリック医薬品があるわけではありません。

新薬(先発医薬品)とは

日本で最初に発売されたお薬で、先発医薬品とも呼ばれています。
特許を出願してから20~25年間、開発メーカーが独占的に製造・販売することができます。

ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは

新薬の特許期間が満了後、厚生労働省の承認を得て製造・販売されるお薬のことです。
新薬に比べて開発費が大幅に削減できるため、新薬と同じ有効成分・同等の効き目でありながら、
お薬の価格を低く抑えることができます。そのため患者さん個人の医療費負担を軽くするだけでなく、国全体の医療費削減にも大きく貢献することが期待されています。

ジェネリック医薬品は、効き目も安全性も新薬と変わらない、安全性が確保されたお薬です。

ジェネリック医薬品の特徴

★低薬価(低価格)

ジェネリック医薬品は、研究開発や審査等の各種手続きなどにかかる開発コストを抑えられるため、国が価格を新薬の約2~7割* に設定しています。
*同じ成分のジェネリック医薬品で薬価が異なる場合もあります。
新薬の場合、開発期間は10~30年、費用は数十億円~数百億円かかるといわれています。
ジェネリック医薬品は、新薬で既に有効性・安全性が確認された有効成分を使用しているため、開発期間も短く、費用も安く済むのです。

★改良製剤(リニューアル医薬品)

ジェネリック医薬品には、形や味、大きさ、服用性、使用感の改良など、新薬の発売後、開発・蓄積された新しい技術を用いて工夫を施しているものもあります。

Q&A

Q なぜジェネリック医薬品の普及が推進されているの?ジェネリック医薬品を選ぶメリットは?
 超高齢社会を迎え、増え続ける医療費が国家財政を圧迫しています。医療の質を落とさずに医療費を削減する1つの方法として、ジェネリック医薬品の使用が推進されています。ジェネリック医薬品が普及すると医療保険財政の改善や健康保険料負担増の抑制はもちろん、患者様の自己負担の軽減にもつながります。
Q 有効性や安全性は?
 ジェネリック医薬品は、どれだけの速さで、どれくらいの量の薬の成分が血液中に入っていくかを調べる生物学的同等性試験において、新薬と同等であることが確認されています。効果や安全性、品質について国の審査で認められているお薬です。
Q ジェネリック医薬品は世界中で使われているの?
 アメリカやドイツ、イギリスなどでは日本よりも広くジェネリックが普及しています。
日本でのジェネリック医薬品の使用率は上昇傾向ではありますが2010年で約40パーセント(換え可能な市場シェア)と世界に比べるとまだ低い状況にあります。
国は2018年度までに、ジェネリック医薬品のシェアを60%以上に引き上げるという目標を掲げており、今後、ジェネリック医薬品の使用はさらに進み、シェアが拡大していくことが予想されます。欧米では、新薬の特許が満了した1カ月後には、市場の約80%がジェネリック医薬品に切り替わる薬もあるほど、世界中で浸透しています。
ジェネリック医薬品の世界市場(2010年数量ベース)は、アメリカ91%、ドイツ82%、イギリス73%、フランス62%とジェネリック医薬品の使用率が60%を越えています。