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セルフメディケーションと新しい税制について

セルフメディケーションとは

私たちの身体には、病気を予防したり、病気やけがなどから回復するための力=「自然治癒力」が備わっています。薬は体力を回復させたり、病気の原因を取り除いたり、症状を和らげたりして、自然治癒力を助け、健康を取り戻すのに役立ちます。最近では、鎮痛剤やアレルギーのお薬、胃薬など従来医薬品として使われている成分の薬が市販されるようになり、上手に利用することで、悪化する前に症状を緩和したり、国民医療費をおさえるのに一役を担っています。

セルフメディケーション税制とは

本年1月1日から、特定の医薬品購入(市販薬)に対する新しい税制「セルフメディケーション税制(医療費控除の特例)」がはじまりました。 セルフメディケーション税制は、きちんと健康診断などを受けている人が、一部の市販薬を購入した際に、所得控除が受けられるようにしたものです。軽度な身体の不調を市販薬などにより自ら手当することは、自身のQOL(生活の質)の改善に役立つとともに、国の財政を圧迫化している医療費の抑制にも役立ちます。

対象となる人は?

適切な健康管理のもとで、医療用医薬品からの代替を進める観点から、所得税や住民税を納めていて、以下のいずれかを受けている人です。(勤務先での健康診断も含む)

  1. 特定健康診査(いわゆるメタボ検診)
  2. 予防接種
  3. 定期健康診断(事業主健診)
  4. 健康診査
  5. がん検診

対象となる医薬品は?

セルフメディケーション税制の対象となるのは特定のOTC医薬品であり、ドラッグストアで購入できるすべての医薬品が対象ではありません。 OTC医薬品とは、一般の人が医師の処方せんなしでドラッグストアなどで購入できる医薬品で、最近では医療用成分として使われているものが市販用に売られているケース(スイッチOTC)もあります。 対象となる医薬品には、関係団体の自主的な取り組みにより、パッケージに対象医薬品の印がついていたり、購入したときのレシートには、対象品目がわかるようになっています。

控除が適用される金額は?

平成29年1月1日~平成33年12月31日までの間に 自己または自己と生計を一にする配偶者その他親族にかかる一定のOTC医薬品の購入の対価を支払った場合に、1年に払った合計金額が税込12000円を超える時は、その超える部分の金額について、その年の総所得金額から控除されます。

どうしたら制度を利用できるの?

この制度を利用するには、通常の確定申告の書類に追加して

  1. 対象となるOTC医薬品を購入したときの領収
  2. 定期健康診断などを受けたことを証明する書類

などが必要となりますので、領収書などは保管しておきましょう。 また、従来の医療費控除とは併用できませんので、どちらかを選択することになります。 セルフメディケーション対象の医薬品は、従来医療用として使用されていたものなどで、適正に使用しないと危険ですので、かならず薬剤師などに相談しましょう。