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はやり目(流行性角結膜炎)

はやり目って?

アデノウィルスの感染によって起こる角結膜炎です。乳幼児に多いですが、大人でもみられることがあります。
感染力が非常に強く、はやり目の人が触った手でモノを触り、他の人がそれを触って目をこすったりすると高い確率で感染します。タオルなどを介しても感染しますが、空気感染はしません。
目やにが多く出たり充血したりしますが、症状が重い場合は黒目に傷がつき、傷跡が残る角膜混濁になったり、まぶたの裏側に炎症の白い膜(偽膜)が出来ることがあります。
春から夏にかけて、プール熱などとともに流行しやすい疾患です。

症状

・白目(結膜)の充血
・目やにがたくさんでる(ひどいと目が開かないほど)
・涙目
・(黒目に傷がつくと)しょぼしょぼ感、異物感、光がまぶしいなどの症状が起こります。

はやり目を含むウィルス性結膜炎の種類

・はやり目(流行性結膜炎)<アデノウィルス>
まぶたの裏のブツブツ、充血、起床時に目が開かないほどに目やにが出るなどの症状があります。
感染してから1~2週間で発症します。
片目発症後4~5日後に反対側の目も発症する場合が多い。

・プール熱(咽頭結膜熱)<アデノウィルス>
プールで感染し、プール熱と呼ばれます。はやり目を同じ症状とは別に、のどの痛みや腫れ、
38度以上の高熱などの症状があります。

・急性出血性結膜炎<エンテロウィルス>
白目(結膜)やまぶたの裏に出血を伴い、感染後1~2日で発症します。

治療

ウィルスに効く薬はありませんのでウィルスへの抵抗力を高めるために、栄養補給、十分に休息することが重要です。
他の感染を防ぐため抗菌点眼や炎症を抑えるため低濃度のステロイド点眼などを使用します。

はやり目をうつさない、うつらないために

アデノウィルスは伝染性が非常に高いウィルスで、主に手を介して伝染します。
はやり目を家族にうつさないために、あるいは家族内でうつらないために、以下の点に注意しましょう。

・手で目をこすらない
・患者さんもその家族も流水でよく手を洗う。
・患者さんとそれ以外のひとで、手や顔を拭くタオルを分ける。
・目を手やタオルで拭かず、ティッシュペーパーなどの使い捨てのものを使用する。
・お風呂は患者さんが最後に入る。

学校保健法で指定される学校感染症と登校許可

はやり目を含む伝染性疾患は、保育所、幼稚園、学校の出席が禁止されます。
医師の診断を受けて、決められた日数は療養しましょう。