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平成28年9月

冷え症

冷え症で悩んでいる方が多い!!!

冷え性は女性に多い症状です。個人差はありますが、女性の半数から7割近い方が冷えをつらいと感じています。男性も1割程度はこの症状に悩んでいます。

冷え症≠低体温

一般に体温を測って36℃未満の人を「低体温」と呼ぶことがありますが、冷え性は「体温が何度以下」という考え方とはちがいます。
冷え性は、「普通の人が寒さを感じないくらいの温度でも、全身や手足、下半身など体の一部や全身が冷えてつらい症状」とされています。
冷え性というと冬を連想しますが、冷房の効いた現代では夏の冷え性も多く見られます。外の暑さで汗をかき、冷房がきいた室内で冷やされ、
汗が乾くときにも熱が奪われて冷え性の原因となってしまうというパターンです。これに加え、冷たい生ビールをガブガブ飲む、
暑いからと浴槽に入らずシャワーですませるといった夏の生活習慣も、冷え性を招きます。

体温を保つしくみ

人間はもともと体温が大きく変動する動物ではなく、気温が変化しても一定の体温に保とうとする「恒温動物」です。
私たちのからだは、血液の流れる量を変化させたり、汗をかいたりすることで、体温を一定に保つよう調節されています。
わたしたち人間の生命活動を維持する上で大切な働きをしている酵素の働きは、37℃で最も高まります。
そこで、内臓のある体の中心部の温度をつねに37℃に保つために、環境の変化に応じて体温を調節するわけです。

<暑いとき>
日光皮膚炎とも呼ばれる皮膚トラブルで、紫外線を浴びた部位が赤くヒリヒリします。
紫外線を浴びた直後は何ともなくても、6~24時間たった頃にもっとも症状が強くなり、ひどい場合はむくみや水ぶくれができることもあります。

<寒いとき>
四肢末端や皮膚表面などの血管を収縮させて熱の拡散を防ぎ、心臓や肝臓など重要な臓器が集まる体の中心部に血液を集めて、体温を維持しようとします。

例えば・・・皮膚から「寒さ」を感じるとします。その情報が脳の自律神経の中枢、「視床下部」に伝えられ、ここから体温を一定に保つよう指令が出されます。
すると血管を縮めて血液をあまり流さないようにすることで、皮膚表面の温度を低く保ち、体内の熱を外に逃がしにくくします。
また、寒いと自然にからだがふるえますが、これは筋肉をふるわせて体温を上げようとする反応です。







冷え症の原因

冷え症は、本来はたらくべき体温調節機能がうまく機能していない状態であり、主な原因として、次のようなことが考えられています。

自律神経の乱れ

ストレスや不規則な生活などにより、体温調節の命令を出す自律神経がうまく機能しなくなります。
また、常に室内の空調が効いていると、室内外の温度差が激しくなるため、自律神経の機能が乱れます。こうして、夏でも冷え症になるのです。

皮膚感覚の乱れ

きつい下着や靴などでからだを締めつけたりすると血行が滞り、「寒い」と感じる皮膚感覚が麻痺することがあります。
そのため体温調節の指令が伝わりにくくなってしまいます。

血液循環の悪化

貧血、低血圧や血管系などの疾患がある人は、血流が滞りがちになります。

筋肉の量が少ない

女性は男性に比べて筋肉が少ないため、筋肉運動による発熱や血流量が少ないことも、女性に冷え症が多い原因の一つと考えられています。
また、女性だけではなく、運動不足の人も総じて筋肉量が少ないため、冷えやすくなります。

女性ホルモンの乱れ

ストレスが多かったり、更年期になったりすると、女性の心身をコントロールする女性ホルモンの分泌が乱れ、血行の悪化などを促進することがあります。

・手足に特に冷えを感じるわけは…
私たちのからだは、重要な臓器が集まるからだの中心部を一定の温度(通常は37度前後)に保とうとしています。
特に寒いときは、からだの中心部に血液を集めて、体温を維持しようとします。そのため末端である手先や足先には血液が行き渡りにくくなり、
温度が下がりやすくなって、冷えを強く感じるようになるのです。



冷え症を予防するには・・・

冷えを予防するには、からだを内側から温め、血行をよくし、自律神経をきちんと機能させておくことも大切です。

(1)からだを温め、血行をよくする食事をとる

からだを冷やすような冷菓や、栄養バランスの偏りがちなインスタント食品などの食べ物は控え、ビタミンE、C、B1、パントテン酸、良質のタンパク質などを積極的にとりましょう。

・ビタミンE……抹消の血管を拡張させて血行をよくし、女性ホルモンの分泌を調整:ウナギ、アーモンド、落花生、卵黄など。
・ビタミンC……貧血予防になる鉄分の吸収を促進し、毛細血管の機能を保持:かんきつ類、緑黄色野菜など。
・ビタミンB1……代謝を促進し、からだを動かすエネルギーを産生する:豚肉、大豆、卵など。
・パントテン酸…代謝を促進し、自律神経を活性化させる:レバー、大豆など。
・良質のタンパク質……熱エネルギーとなり、神経機能を保持する:大豆製品、魚など。

(2)生活習慣を改善する

・入浴の仕方を変えましょう。(熱めの風呂にさっと入るのではなく、38~40度くらいのぬるめの湯にゆっくりつかる方がからだの中からじっくりと温まる。足首から下の部分浴も効果的。)
・頭寒足熱を心がけましょう。(下半身を厚着にし、上半身は首周り以外、比較的薄着を心がける。暖房も、エアコンより下半身が温まる床暖房やコタツの方が理想的。)
・無理なダイエットをしないようにしましょう。
・血液の循環を悪くするたばこは控えましょう。
・規則正しい生活をして、十分な睡眠をとり、ストレスをためないようにしましょう。
・血液の流れをよくするため、からだを締めつけない衣服、靴にしましょう。

(3)筋肉量をアップさせる

・1日30分以上歩きましょう。
・脚には一般的に全身の約7割の筋肉が集中しているので、特に下半身を動かすストレッチやスクワット運動などの筋肉トレーニングなどは効果的です。
・適度な運動は筋肉量アップとともに、自律神経の機能を高める効果があるので、習慣にしましょう。

 

〈参考〉
冷え性について|体温と生活リズム|テルモ体温研究所
手足の冷え(冷え症) - 第一三共ヘルスケア

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