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平成27年3月

COPD(慢性閉塞性肺疾患)

このような症状はありませんか??

    

COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは

    

COPDは、慢性閉塞性肺疾患(Chronic Obstructive Pulmonary Disease)と呼ばれ、日本には500万人以上のCOPD患者さんがいると推定されています。
COPDは、タバコなどの有害な空気を吸い込むことによって、空気の通り道である気道(気管支)や、酸素の交換を行う肺(肺胞)などに障害が生じる病気です。
その結果、空気の出し入れがうまくいかなくなるので、通常の呼吸ができなくなり、息切れが起こります。
長期間にわたる喫煙習慣が主な原因であることから、COPDは“肺の生活習慣病”といわれ、社会的にも注目を浴びています。

    

COPDは、ありふれた症状で始まる身近な疾患です!!

    

原因は?

タバコの煙には、約4,000種の化学物質が含まれています。この中には有害な化学物質も数多く含まれていますが、とくに人体に悪影響を及ぼすのは、ニコチン、タール、一酸化炭素です。
タバコの煙に含まれるこれらの有害な物質が、気管支や肺を傷つけることにより、肺胞がこわれたり気管支に炎症が起きたりします。
また、受動喫煙によってもCOPDは発症することがあります。
喫煙以外の原因として、大気汚染や職業的な塵埃や化学物質などがあります。

どんな診断をするの?

肺機能検査は、スパイロメーターという機械を用いて行います。
この検査は、最大限に息を吸えるだけ吸い、それを思い切り強く吐き出した空気の最大量「努力肺活量」(FVC)と、最初の1秒間に吐き出せる空気の量「1秒量」(FEV1)を測定し、「1秒量」を「努力肺活量」で割った「1秒率」(FEV1%)を算出します。
この1秒率が70%未満の場合は、COPDの可能性があります。

検査は数分で終わり、健康保険が適用されます。
その他の検査
COPDと他の病気を鑑別するために、肺機能検査以外にも、動脈血の酸素濃度を測る検査、胸部X線写真撮影、心電図検査、胸部高分解能CTなどを行うこともあります。

どのような症状?

階段の上り下りなど体を動かしたときに息切れを感じたり、風邪でもないのにせきやたんが続いたりすることがCOPDの主な症状です。
COPDの症状は、ありふれた症状であるため、見過ごしてしまいがちで、COPD発見の遅れにつながります。
COPDが進行すると少し動いただけでも息切れし、日常生活もままならなくなります。さらに進行すると呼吸不全や心不全を起こす命に関わる病気ですので早期発見、早期治療が重要です。
また、肺だけでなく全身に影響をもたらして、全身性炎症、心・血管疾患、骨粗鬆症、糖尿病などを併発しやすいことが知られています。

重症化すると、日常生活にさまざまな制限が生じます。

どんな治療をするの?

COPDは治療可能な疾患です。COPDを治療することにより、病気の進行を遅らせ、息切れなどの自覚症状を軽くし、運動能力を高めます。
治療を行うことで、同年代の健康な人と同じような生活を送ることができます。
COPDの実際の治療は、さまざまな方法を組み合わせて行います。

  • 禁煙:治療の基本です。
  • ワクチン接種:急性増悪を防ぎます。
  • 薬物療法:息切れをやわらげ、運動能力を高めます。(気管支拡張薬、特に吸入器を使って口から吸入するタイプのお薬(吸入薬)が多いですが、飲み薬や貼り薬もあります。また、必要に応じてステロイド薬、去痰薬、抗菌薬なども使用されます。)
  • 呼吸リハビリテーション
    ・理学療法:息苦しさをやわらげます
    ・運動療法:呼吸に関係する筋肉を鍛えます
    ・栄養管理:体重減少を防ぎます
  • 在宅酸素療法:COPDが進行し、低酸素血症になったときに導入します。

適切な治療を受けることで症状が改善し、今より快適な毎日を過ごすことができます。

症状がよくなったら薬をやめてもいいですか?

治療によって症状が改善しても、気流閉塞や肺の過膨張、肺胞の破壊などの肺の変化が治ったわけではありません。
症状のない状態を維持し、COPDが進行するのをくい止めるために、医師の指示に従い治療を続けることが必要です。

日常生活のポイントは?

日常生活では、COPDの最大の原因であるタバコ煙の排除、すなわち、禁煙が不可欠です。
患者さん自身の禁煙はもちろんですが、受動喫煙を避けることも重要です。
歩行時には、空気を吸う時に2歩、吐き出す時に4歩などというように、呼吸のリズムと歩行のリズムを合わせることがポイントです。
その際、口すぼめ呼吸で、ていねいに息を吐き出すようにします。このほか、前かがみの動作を避ける、椅子から立ち上がる際には、息を吐きながら立ち上がる、着替えの際には動作をゆっくりする、入浴時には連続した動作を行わないなども、日常生活で息切れを軽減するためのポイントです。
COPD患者さんは、呼吸をする時に多くのエネルギーを消費してしまうため、栄養障害が起こり、体重減少がみられることも少なくありません。
体重が減少した患者さんでは、増悪を起こす頻度が高く、呼吸筋(呼吸運動に関わる筋肉)の力にも低下がみられるため、体力低下を防ぐ意味でも、栄養バランスの良い食事による積極的な栄養補給を心がけてください。

 

〈参考資料〉
COPD.jp.com、COPD情報サイト、copd gooddays

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