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平成26年2月

いびきと睡眠時無呼吸症候群(SAS)について

たかが「いびき」。イビキはとても身近な症状で、誰でも「かく」可能性があることからか、多くの場合そう思われているようです。

もちろん一時的な「いびき」であれば問題ありませんが、慢性的に「いびき」をかいている場合には、何らかの病気が隠れている場合もありますし、そうでないとしても長期的に「イビキ」をかいていれば、さまざまな弊害や「睡眠時無呼吸症候群」に繋がる可能性もありますので注意が必要です。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは

睡眠時無呼吸症候群とは、7時間の睡眠中に10秒間の呼吸停止(無呼吸)が30回以上起こるか、睡眠1時間中に無呼吸が5回以上起こり、日中の強い眠気や記憶力低下などがある場合をいいます。 無呼吸が頻繁に起こると、からだが酸素不足になり、脳や内臓などの機能が低下して、ひいては高血圧や心筋梗塞、脳梗塞などを併発しかねません。

いびきのメカニズム

息の通り道である『鼻・のど』のどこかが狭くなると、いびきをかきやすくなります。
いびきをかく事自体が病的な状態といえます。
また、いびきは身体のコンデイションに影響されます。

いびきの原因

1.鼻の疾患

アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などにより鼻づまりの症状がある場合、どうしても口呼吸に頼るところとなります。口呼吸はいびきを起こす大きな原因のひとつとも言われており、対策をとる必要があります。
また、扁桃肥大やアデノイド増殖症がある場合、気道が狭まることからいびきをかきやすい状態となります。

2.肥満

気道の狭さはいびきを誘引します。
肥満によってのどの奥などにも脂肪がつくことにより気道は狭まります。その結果、いびきをかきやすくなるというわけです。

3.アルコール

お酒を飲んだ日はいびきをかくことが多いという方、沢山いらっしゃることと思います。
アルコールには筋肉を弛緩させる働きがあり、口呼吸を招きます。さらにアルコールは血管を膨張させ、鼻が詰まりやすくなります。酷く疲れた日や大きなストレスを受けた時にも同様の状態となります。

4.睡眠薬

睡眠薬にはアルコールと同じように筋肉を弛緩させる働きがあります。

5.遺伝的要素

顎が小さく引っ込んでいるハト顎、歯のかみ合わせが悪い人、鼻筋が曲がっている人(鼻中隔弯曲症)はいびきをかきやすいと言われています。

いびきの予防

寝る姿勢を変えてみる

いびきをかかないためには、寝る姿勢に気を付けることが一つの防止方法です。
上向きの姿勢で寝ると、筋力が弱まっている方は口が開いて舌が喉の奥へ落ち込んでしまうため、気道が圧迫されていびきが生じます。
このような場合、横向きに寝ると睡眠中に気道が押しつぶされず、呼吸した空気が気道を通り易くなります。
抱き枕を使用してみるなど工夫を凝らすことで、横向きでもリラックスして眠れるようになります。

自分に合った枕を選ぶ

枕が高いと首が曲がってしまい空気の通り道である気道が圧迫されるため、いびきを生じる場合があります。
人によって様々ですが、目安として高さ7cm以上の枕をご使用の場合、枕がいびきの原因になっている可能性があります。
反対にあまりにも低い場合でも、良くありません。しっかりと自分に合った寝やすい枕を見つけることが大切です。

太らないようにする

肥満により首の内外に脂肪がつき、空気の通り道である気道が脂肪により狭くなってしまうためです。
肥満はいびきを生じさせるだけでなく、他の病気、特に最近問題視されている生活習慣病などを誘発させる場合もあるため、気を付ける必要があります。
普段から適度な運動や栄養バランスがとれた食生活を心がけることは、生活習慣病だけでなくいびきの防止にも有効というわけです。

上気道の筋力を維持

肥満でなくても、女性や高齢者の場合、気道部分の筋力が弱いため気道が狭くなりやすく、いびきが生じる可能性が高いです。
舌を出す・首を伸ばすなどの運動を日ごろから心がけることで上気道の筋力を維持することができます。

口呼吸から鼻呼吸へ

いびきをかく人の多くは口呼吸をしていると言われています。
口が開いたまま寝た場合、舌がのどに落ち込みやすくなり気道が狭くなるため、いびきが生じやすくなります。そのため、いびきを防止するためには口呼吸から鼻呼吸へ変えていくことが必要です。

寝る前の飲酒を避ける

就寝前にアルコールを摂取すると、気道の筋肉が弛緩し気道を狭めてしまうため、いびきが生じやすくなります。もし飲み過ぎてしまった場合は、先にご紹介した寝る姿勢や枕の高さに気を付けましょう。

いびき治療

レーザー治療
気道をふさぎ、いびきや睡眠時無呼吸症候群の原因となっている口腔内の粘膜を外科的に切除することで空気の通り道を確保する手術です。物理的にいびきの原因を取り除くため、即効性と適応の広さに優れ、90%以上の方に症状の改善が認められています。
CPAP療法
CPAP療法。矢印のように空気を送り、気道を広げます。
手術を行わない保存療法として有効なのが、CPAP療法です。
睡眠時に、鼻に装着したゴムマスクを通して空気を送り込むことで気道を確保し、睡眠時無呼吸症候群を解消します。空気圧によって気道が広げられ、空気も供給されるため、極度の肥満が原因の重症の睡眠時無呼吸症候群にも効果を発揮します。
マウスピース療法
睡眠時にスリープスプリントと呼ばれる医療用マウスピースを装着し、下顎を前方に出すことで気道を確保し、いびきや睡眠時無呼吸症候群を軽減します。

 

〈参考資料〉
銀座コレージュ耳鼻咽喉科
耳鼻咽喉科サージセンターちば
いびきと睡眠時無呼吸症候群(SAS)

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