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平成25年10月

皮脂欠乏症(乾皮症)について

皮脂欠乏症(乾皮症)とは?

皮脂欠乏症(乾皮症)は、皮膚の表面の脂が減少することにより皮膚の水分が減少して、乾燥を生じてしまう病気です。
中高年者の手足、特に膝から下によく見られ、皮膚がかさかさしてはがれ落ちたり、ひび割れたりします。
また、痒みを伴い、掻くと悪化して湿疹になったりします。
空気が乾燥し始める秋から冬にかけて症状が出はじめ、真冬になるとひどくなりますが、夏には自然に軽快したり、治ってしまうこともあります。

■はじまり 乾燥と角質のはがれが見られます。痒みも伴っています。

■進行すると 亀の甲羅のように皮膚がひび割れ、赤みもわずかに生じています。痒みもかなり強くなっています。

■さらに進行すると 皮脂欠乏症が進んで皮脂欠乏症湿疹に至ります。痒みもひどく、夜中に目が覚めるほどです。

皮脂欠乏症になりやすい人??

誰でも年をとってくると、程度の重い軽いはありますが、皮膚の乾燥が生じてきます。女性の方が男性よりやや早い年代から起こってくるようです。軽い皮脂欠乏症は、病気というより自然な変化と言えるかもしれません。
症状がひどくならないようにスキンケアをすることが大切です。

どうして皮脂欠乏症になるのでしょうか?

一般に、皮膚のうるおい(水分量)は皮脂、天然保湿因子、角質細胞間脂質という3つの物質によって一定に保たれています。
ところが、加齢などが原因でこれらの物質が減ってしまうと、皮膚がひどく乾燥し、皮脂欠乏症になってしまいます。また、外気や室内の乾燥、体を洗いすぎるといった生活習慣なども原因のひとつだと考えられています。
放っておくとますます症状が悪化しますので、早い時期から治療することが大切です。

皮膚がうるおう理由

①皮脂
皮脂腺から分泌される脂のことです。汗などと混じりあって皮膚の表面を覆い、水分の蒸発を防ぎます。
②角質細胞間脂質
表皮で作られ、角質細胞と角質細胞のすき間を埋めている脂のことです。角質細胞同士をくっつけるニカワの役割をするとともに、水分をサンドイッチ状にはさみこみ、逃がさないようにします。
③天然保湿因子
角質層にある低分子のアミノ酸や塩類などのことです。ナチュラルモイスチャーライジングファクターとも言われ、水分をつかまえて離さない性質を持っています。
健康な皮膚とドライスキン
健康皮膚
角質皮膚と角質細胞の間に角質細胞間脂質がぎっしりとつまっていて、すき間が見られません。皮脂膜も保たれ、天然保湿因子も十分に存在しています。
乾燥皮膚
角質細胞がはがれてすき間ができ、水分が逃げやすい状態です。皮脂膜や天然保湿因子も減少しています。

日常生活で心がけること

  • ①お薬を正しく使いましょう

    皮膚にうるおいを与えるぬり薬、またかゆみや湿疹を抑える塗り薬や飲み薬などがあります。お薬は先生の指示をよく守り、正しく使いましょう。

  • ②ゴシゴシ洗わない

    皮脂をとりすぎないことが大切です。お風呂に長く入りすぎたり、ナイロンタオルなどを使ってゴシゴシ洗いすぎないようにしましょう。

  • ③皮膚のうるおいを保ちましょう

    皮膚にうるおいを与える塗り薬を塗りましょう。特にお風呂上がりが効果的です。

  • ④お部屋の乾燥に注意

    空気が乾燥すると、皮膚の乾燥やかゆみもひどくなります。加湿器などをつかってお部屋の湿度を保ちましょう。

  • ⑤掻かないことが大切

    掻くと症状がひどくなるので、できるだけ掻かないように努めましょう。また、爪は短く切りましょう。

  • ⑥刺激の少ない肌着に

    皮膚を刺激すると、痒みがひどくなります。肌着類などはなるべく肌にやさしいものにしましょう。

  • ⑦アルコールは控えめに

    アルコールや香辛料などの刺激物をとりすぎると、体が温まり、痒みがひどくなります。控えめにしましょう。

★皮膚炎外用薬の塗り方のコツ

かゆみなど炎症を起こしている皮膚はとても敏感です。皮膚に薬をしっかり浸透させたいからといって、強くすり込んでは逆効果。無理にすり込まなくても薬は自然に吸収されます。塗るときは手を清潔にし、指の腹でそっと塗り広げましょう。人差し指ではなく、中指や薬指を使うと力が抜けてちょうど良い力加減になります。

〈参考資料〉
タケダ健康サイト
マルホ株式会社ホームページ

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