ドライアイ
突然ですが…近頃涙を流していますか?
悲しいときや嬉しいときにポロポロとこぼれてくるイメージの強い涙。ですが、涙は普段から私たちの目の表面を覆い、目のバリアのような働きをしています。
そんな涙の病気が今増えていることをご存知ですか?
今月は涙の病気“ドライアイ”について紹介します。
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①ドライアイってなに?
ドライアイは目を守るのに欠かせない涙の量が不足したり、涙の質のバランスが崩れることによって涙が均等に行きわたらなくなる病気であり、目の表面に傷がつくこともあります。
エアコン、コンタクトレンズ、パソコンやスマートフォンの使用により涙が蒸発しやすくなりドライアイを引き起こし、目の表面に傷がついてしまいます。
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②ドライアイの症状は?
目が乾いた感じがする
パソコンやスマートフォンの使用、細かい作業によって目が乾いていると感じる時は、まばたきの回数が減少して涙の量が減っている場合があります。
乾燥した目は表面が傷つきやすくなり、そのままにしておくと、表面だけでなく、目の内部にも影響する場合があります。
ものがかすんで見える
ドライアイの患者さんでは、視力が良くても「ものがかすんで見える」など、見え方に影響が出る場合があります。
これは、涙が不安定になることにより起こる現象です。
目がごろごろする
ドライアイになると、目を守る働きをする涙の量が減ったり、涙の質のバランスが崩れることで、ごろごろしたり異物感があったりします。
目が疲れる
疲れ目を訴える人の6割はドライアイだと言われています。ドライアイが進行すると目の表面や内部に傷がつくことがあります。
軽く考えず、目の疲れを感じたら診察を受けましょう。
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③ドライアイは治療できるの?
ドライアイは涙の量や質が変わることによって起こるため、市販の目薬で水分を補うだけでは不十分な場合があります。また、市販の目薬や水道水による洗顔は、症状を悪化させる場合もあります。
主な治療は目薬によるものですが、涙が流れ出なくなるようにする治療もあります。
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④ドライアイにならないようには?
パソコン・エアコン・コンタクトレンズの使用状況を改善することがドライアイ対策に効果的です。
- 目を大きく見開かなくてよいように、パソコンの画面は目より下に置きましょう
- パソコンを長時間使うときは休憩をとり、意識的にまばたきをしましょう
- エアコンの風には直接あたらないようにしましょう
- エアコンによる空気の乾燥を防ぐため、加湿をしましょう
- コンタクトレンズは正しい使い方を守りましょう
- コンタクトレンズを使用していると目が乾きやすくなるため、目薬や加湿器を使用しましょう